ロデオ社員、ロデミとパンサーが、ホールで好評稼働中の
パチスロ「新鬼武者」の生みの親、カプコン様を訪問。
「新鬼武者」の監修業務をご担当されている廣瀬様より
版権元としての立場から「新鬼武者」やパチスロのことをじっくりとお話頂きました。

■プロフィール
株式会社カプコン
P&S事業統括
P&S販売部
廣瀬 武(ひろせ たけし)

名古屋市出身
1996年 株式会社カプコン入社 


ロデミ


ロデオ女子社員。
ブログロデオで活躍中!
食べること大好き
 

パンサー


ロデオ男子社員。
同じくブログロデオ
活躍中!
引きが弱い(らしい)
■インタビュー
ロデミ&パンサー:
本日は、お忙しいところお時間頂きましてありがとうございます。

廣瀬さん:
こちらこそ、ロデミさん・パンサーさんにはいつもお世話になっています。

パンサー:
いつもお仕事でお話しているので、いざインタビューとなるとやりにくいかもしれませんがよろしくお願いいたします(笑)

ロデミ:
早速、質問に移りたいのですが、そもそも、パチスロファンの皆様にとってゲームの「新鬼武者」を作られたカプコンさんとパチスロメーカーであるロデオがどういったお仕事をしているのかわからないと思いますので、まずは、廣瀬さんの普段の業務内容について教えて頂けますでしょうか?

廣瀬さん:
はい。カプコンはご存じの通りゲーム会社なのですが、その中でも私の所属するP&S販売部はパチンコ・パチスロ業界(7号業界)に対しての窓口を担当しています。いろんな業務がある中で5年前の「鬼武者3」のヒットでパチスロメーカーであるロデオさんとのお付き合いが始まりました。私はその当時は別の部署にいましたが、「鬼武者3」が市場に出始めたころに現在の部署に配属されて「デビル メイ クライ3」からは本格的に携わっていました。

当社のパチンコ・パチスロ業界への取り組みとしては、ライセンスをお貸しする以外に、画像の制作も一緒に請け負わせて頂いていますので、ライセンス契約と画像制作受諾などの窓口が主な業務となっています。普通の会社であれば、営業ですと契約後は、進行を見守るような形が多いかと思いますが、当社の場合、開発の進行についてメーカー様に言及させて頂いたり、発売前になりますと各種販促物や雑誌記事の監修など広範囲で関わらせて頂いています。

パンサー:
カプコンさんの場合、画像制作をして頂いているので他の版権元様よりも深くパチスロに関わって頂いていますので、かなり多岐にわたってお仕事されているんですね。

廣瀬さん:
やはり、当社としてもコンテンツのクオリティをコントロールするということが非常に大事になりますので、一番最初の作り出しのところから、ホールさんに遊技機が入るところまですべてに一環して関わらせて頂いているという点ではあまり例のないお付き合いの仕方だと思います。カプコンの場合、画像の監修でいえば、当社で作ったものをそのまま使用頂いている関係で問題になるケースは少ないと思いますが、その分、ロデオさんの開発とはゲーム内容についても深くお付き合いさせて頂き、お互い遊び心をわかった上で制作して頂いていますので、たとえば、ゲーム中の隠し要素を使用したプレミアム「ご指名ありがとうございます、蒼鬼です。」などの面白いアイディアなども実現できていると思います。

ロデミ:
廣瀬さんにとって、御社ゲーム用コンテンツがパチスロに使用されることについて、どのようにお考えですか?

廣瀬さん:
一番最初の「鬼武者3」については、担当部門が違ったので、当時年末のTVCMでパチスロ「鬼武者3」と出ていて、何が起こったんだ?というのが第一印象でした。そのときはまさか自分がここまで関わることになるとは思っていなかったのですが、当時、版権物といわれる中でも、ゲームを使ったタイトルはほとんどありませんでしたので、その中で当社タイトルを使用頂いたということは、素直にタイトルの認知度などを評価頂いた上で、お力添えできたのかなと思います。

それ以降も、「デビル メイ クライ3」や今回の「新鬼武者」などもほぼ定番化していったことを考えますと、ゲームとパチンコなどの遊技機は“ゲーム性”という意味で親和性が高く、使って頂きやすいのかなと思います。なにより我々コンテンツメーカーはお声がけ頂かなければ意味がないので、パチンコ・パチスロ化のお話を頂くということは、それなりに評価されている証拠だと思います。まあ、簡単にいいますと「嬉しいです!」ということです(笑)。

ロデミ:
今回「新鬼武者」はパチスロ5号機のなかで大ヒット機種となりましたが、廣瀬さんのお気持ちは?

廣瀬さん:
大ヒット機種になっちゃいましたね(笑) 監修をしていても雑誌記事が途切れないですからね。ただ、気持ちとしては、嬉しい面、嬉しくない面もありますね。嬉しいというのは、やっぱり、ゲームの「新鬼武者」が発売されてから年数も経った状況下で、パチスロの方で改めて自分たちが関わってヒットが作れたということです。

ロデミ:
嬉しくない面というのは?

廣瀬さん:
今後のプレッシャーですね。まあ、次というのは「鬼武者」がという意味ではなく、たとえば、最初の「鬼武者3」でも10万台を超えるヒットになった時に、次やるならやはり、それを超えるヒットを作らなければならないというプレッシャーはありました。そんな中で、5号機時代になっても、「新鬼武者」を作るからには前作越えのプレッシャーはもちろんあって、今回もおかげさまで大ヒットとなりましたが、常にヒットを続けて行かなければならないため、ある意味、「この後いったいどうすればいいんだろう?」という気持ちはあります。もちろん当社で行う画像制作はクオリティアップを目指す一方で、ロデオさんにもこれまで以上にスペックなどの面でがんばって頂く必要があると思いますので、今後も緊張感のある取引をさせて頂くことになると思います。

ロデミ:
「新鬼武者」がパチスロになるまでで、知られざるエピソードがありましたら教えてください

廣瀬さん:
実は、このインタビューの準備として、これまでの議事録を見返してみたんですけど、そんな中で面白かったのが、そもそも、今回の「鬼武者」は、当初は「鬼武者3」の続編としてオファーを頂いてまして。それで「鬼武者3 ツー」とかいうと語呂が悪いね(笑) とか話していたんですが、いろいろ紆余曲折あってやっぱり最新の「新鬼武者」でいくことになりました。

パンサー:
へー、そうなんですか

廣瀬さん:
そうなんですよ。ただ、これってお話ししてよかったんでしょうか(笑)

ロデミ:
確認します(笑)

廣瀬さん:
「新鬼武者」でいうと、なによりのポイントはマイスロですね。まず、いままでの遊技機にQRコードがついて、携帯でアクセスして、何かが起こります、と説明いただいたんですが、チンプンカンプンで。一体なにがしたいのかが分かりませんでした(笑) もちろん、遊技結果によって、待ち受けや着メロがもらえるなど説明頂いたのですが、なにより「やりこむことによって遊技機が変わります」という説明があってそれが一番わからなかったです。変わったらまずいんじゃないのと思ったんですよ。それで、ちょうどその頃出始めていた「快盗天使ツインエンジェル2」を打たせてもらって理解できましたが、気がつけば自分がマイスロマスターになっていました(笑)
(※ちなみに、「ツインエンジェル2」のマイスロでは100%コンプリートのまさに「神」だそうです!) 

実際やってみると、マイスロを導入することで、今までにはできなかったイベントを発信することや、今のゲーム業界でいうところのダウンロードコンテンツのような位置づけのことが可能になるなど、新しい試みとしては本当にすごい物なんだろうと思いました。そういった意味ではこれまで以上に、ゲームコンテンツとの親和性も高くなっていくんだろうなと思います。

ロデミ:
それにしても、廣瀬さんはパチスロに詳しいですね。

廣瀬さん:
やっぱり、この業界に携わっているので、この部署に配属されてからは、どんなメーカーの物でも新台をみたら1000円でもいいから必ず打つようにしていますね。1000円でなにがわかるの?というのはありますが、逆に言うと、アミューズメント機でビデオゲームや景品ゲーム、体感ゲームも100〜500円1プレイですよね。そのとき1プレイしてつまらなかったら次に遊んでくれませんよね。それと同じように感覚的なものはパチスロでいえば1000円遊んで心を掴めるかは大事だと思います。

パンサー:
ちなみに、いままでで一番打ったパチスロはなんですか?

廣瀬さん:
一番はなんといっても、サミーさんの初代「北斗の拳」ですね。やはり、北斗で「昇天」させるという目標があるのがいいじゃないですか。いままでになかったですし。

ロデミ:
実際、昇天させたことはありますか?

廣瀬さん:
いやー、忘れもしないですよ、まだ名古屋にいたころに、友達のフットサルの試合の帰りで、「昇天させたいよね」といったその日に「昇天」させましたね。時間がなかったんですけど、19連超えたときのあの緊張感…。次押したときに終わってたらどうしようと思いましたね。まあ、生涯で一番打ち込んだのは「北斗の拳」です。結局、昇天は3回しか見れませんでしたが。

ロデミ:
…で、2位は「ツインエンジェル2」ですか?

廣瀬さん:
いやー、そうなっちゃいますかね(笑) いや、マイスロの仕事としてですよ(笑)
(※繰り返しますが、「ツインエンジェル2」のマイスロでは100%コンプリートのまさに「神」です!)

ただ、いずれにしても、出玉の多い機械というよりも、ゲーム性のある機械が好きですね。5号機でいうと、「ツインエンジェル2」、「デビル メイ クライ3」、「バイオハザード」ですね。バイオは御社系列ではないですが(笑)

ロデミ:
廣瀬さんが考える、パチスロ向きのコンテンツとは?

廣瀬さん:
いままでの話でも出てきましたが、パチスロも昔と違って出玉を出せばいいと言うだけではなく、液晶との連動も強くなってきていて、そうなるとストーリー性の強いものであるとか、最近で言うと、ARTがどこまで続くかというところもありますので、“スピード感のあるアクション物”が強いのかなと思います。

やはり御社に協力させていただいた、「鬼武者3」、「デビル メイ クライ3」、「新鬼武者」でもそういった内容になってますよね。「デビル メイ クライ3」でも、バージルとダンテの戦いというところに注力頂いたり、「新鬼武者」はARTを幻魔京バトルでずっとつないでいったりとか、そういった最後のたどり着く先の見えるスピード感のあるアクションと親和性が高いと思います。

ロデミ:
やはりゲームはパチスロ向きのコンテンツと考えて良いですか?

廣瀬さん:
向いていると思います。「新鬼武者」でも、知らない人がみても、幻魔側が敵で、鬼武者側が味方だとはっきりわかるようになっている上で、世界感やストーリー性が奥深いので、その点でもパチスロに向いていたと思います。

パンサー:
カプコンさんのゲームはゲームの中でも奥深く本格的ですからね。

ロデミ:
今後のタイアップパチスロに求めるものはなんですか?

廣瀬さん:
やはり、世界観をきっちり落とし込んで頂きつつ、そこから新しい遊技性を生み出して頂きたいなと思います。ここ最近でいうとマイスロはすごかったなと思います。…て、すごいマイスロ押しになってしまってますが(笑)

パンサー:
(笑)

ロデミ:
本日はお忙しい中、貴重なお話ありがとうございました。

廣瀬さん:
ありがとうございました。


<終わり>